今回紹介するAudible作品は
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』です。
学校や家庭にイラ立ちを覚える日々を送る女子高生が、とあるきっかけで1945年の戦時下にタイムスリップしてしまうファンタジー小説。
当たり前のようになんでも手に入る現代から、生きるだけで精一杯の時代へと飛ばされてしまった彼女の目に移った景色は、はたして彼女に何を感じさせたのか…
そして惹かれあってしまった特攻隊員との恋の結末は…
福原 遥さん主演で映画化もされた本作。
はたしてAudibleでも楽しめる作品だったのか?
さっそく今回もアラフィフおっさんの独断と偏見レビューいってみましょう!
(^^♪
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』はAudibleでも楽しめる作品だった!?

結論から言えば『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』はAudibleでも十分楽しめる作品でした。
理由は以下。
老若男女楽しめる王道タイムスリップストーリー!
小学生からシニアまで、どの世代にも楽しめる物語。
タイムスリップモノですが、タイムループや難しい伏線回収もありませんのでAudible初心者にもオススメです。
アラフィフ世代の我々にも響く本作ですが、戦争を知る機会が無くなりつつある若い世代にこそ触れてほしい作品です。
真っすぐな女子高生と優しさあふれる特攻隊員との青春が泣ける!
時空を超えた若い二人の淡い恋物語に泣かされます。
何事にも真っすぐに生きる少女と自己犠牲をいとわない優しい青年との青春を描くストーリーの結末に、アナタもきっと心打たれるでしょう。
日本の戦争歴史に、今なおどこかで続く争いを考えさせられる!
我々の知らない戦争の痛みや恐ろしさが語られる本作。
戦時下での過酷な生活や空襲におびえる描写は、僕らの想像など及ばないほどです。
この時代を乗り越えてきた人々がいたからこそ、現代のめぐまれた日常があることに感謝する一方、今なおどこかで争いが絶えないこの世界の現状を考えさせられるでしょう。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』|作品紹介

ケータイ小説サイト「野いちご」にて『可視光の夏-特攻隊と過ごした日々-』として公開され話題を呼び、2016年に『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』として改題されスターツ出版文庫として刊行された本作。
著者は高校国語教師の勤務経験があり、本書がデビュー作となった汐見 夏衛氏です。
シリーズ累計発行部数100万部を突破。2023年12月には福原 遥さん主演で映画版も公開されました。
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『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』|あらすじ・内容

学校や親に対して日々イラ立ちを抱えながら暮らす女子高生の「百合」。
何事に対してもストレートな性格の彼女は、ある日母親と口論となり家を飛び出してしまう。
あてのない夜道を歩きつづけ、行きついた先は近所の丘にある防空壕跡地。
そこで一晩を過ごした百合は、目覚めるといつもと様子が違うことに気づく。
町にはビルやコンビニ、自動販売機すらなく、あるのは古びた木造の建物ばかり。
夏日で喉が渇くが水もなく、意識がもうろうとし倒れそうなところを通りがかりの青年「彰」に助けられる。
なじみの食堂へ連れられ女将のツルさんに介抱してもらうが、そこで自分がいる時代が1945年の終戦間際だと知り衝撃を受ける。
助けてくれた彰は、いずれは戦闘機で敵艦へと突っ込み、国のために命を懸ける特攻隊員だった…。
タイムスリップした少女と日本の未来のために命を捧げる青年…。
戦時中の厳しい状況下を丁寧に描きながら、時代の不条理に真っすぐに立ち向かう百合と、それを優しく見守る彰が次第に惹かれっていくファンタジーラブストーリーです。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』|Audibleで聴いてみた感想と評価

『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』をAudibleで聴いてみた感想は…
「アラフィフおっさん的には凡庸なストーリーも、戦争を知らない若年層には響くかも…」
でした。
「戦争x恋愛」モノは他の作品でもたくさん描かれているので、本作がどういったアプローチで来るか楽しみだったのですが…ちょっと僕の期待値が高すぎましたかね。
(^^;)
わかりやすい文章で聴きやすい(読みやすい)という点では評価できますが、アラフィフ父的にはストーリーに若干希薄さを感じる内容でした。
(タイムスリップの要因とかも、もうひとひねりアイデアが欲しかった!)
とはいえ、戦時下で必死に生きる人々の姿や、空襲の恐怖から逃げ回るシーンは、日本が80年前に戦争をしていたことを知らない世代には響くものがあると思います。
小中学生のお子さんがいる方なら、読後にお互いがどう感じたのかを話し合ってみるのもアリですね。
良かったと思う点は…?

とにかくわかりやすい文章とストーリー!
小説投稿サイトで話題となった本書。
SNSから人気作となった起因は、誰にでも理解しやすい文章とストーリー展開が受けたのでは?と推測します。
こういった点は、Audible初心者にも受け入れやすい作品だと言えますね。
今の時代を生きることにあらためて感謝できる!
モノにあふれ何不自由のない日々を送る僕たち。
生き延びるだけで精一杯な戦時中の生活描写は、今の時代を生きているというだけでも幸せなのだと実感させられます。
しかしながら満たされた日々を送る現代人が日本の将来に悲観的なのに対し、戦時下の苦しい時代を生きている人々の方が希望を持って生きている姿は、皮肉にも感じました。
切ないラブストーリーが涙をさそう!
ベタではありますが切ない恋物語に泣かされちゃいます。
百合のストレートさに惹かれる彰と、彰の優しさに惹かれる百合。
思わぬラストへと向かう二人の恋路の行方やいかに…。
イマイチだったかなと感じた点は…?

物語としては凡庸かも…
誰にでも受け入れやすい反面、物語としてはよくありそうなお話…
他のレビューでもストーリーの希薄さや、文章力が微妙との意見もあり、このあたりはアラフィフ父も同意です。
とはいえ、まったく読書経験のない人や、これから読書に興味を持ってもらいたい小学高学年~中学生には、最初に手にする書籍として悪くはないのでは?ともおもいました。
(教師だった著者の汐見氏はあえてそういう層を狙っている?)
キャラクターに感情移入しずらい…
すごく個人的な意見ですが、百合のキャラが強すぎかなと…。
ストレートな性格を通り越して、ちょっと空気が読めない子?と感じさせる部分もあり、ちょっと感情移入しづらかったですね。
キャラ立ちさせたい意図もあるかもなので、ここは意見が分かれるところかも…
ナレーションの男性キャラの演技が…
乃神 亜衣子さんのナレーションは百合のイメージとも合っていて、演技も良かったとおもいます。
しかしながら、彰をはじめ男性キャラの見分けがつきにくく、戸惑う場面もありました。
百合の強気キャラをイイ感じで演じていただけに、そこはちょっと惜しかったかなとおもってしまいましたね。
アラフィフ父の五段階評価は…?
というわけで、アラフィフ父の五段階評価はコチラ!
Audibleでも内容は理解できた? | |
ナレーションの魅力は? | |
エンターテイメント性は? | |
総合評価は? |
まとめ

今回はAudibleで聴ける小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』をご紹介しました。
今回の記事をまとめるとこんな感じ。
☆ 世代を問わずに楽しめる王道タイムスリップラブストーリー
☆ わかりやすい文章の物語はAudible初心者向き
☆ 過去の日本の戦争を描く本書は若年層にこそ触れてほしい作品
☆ 戦争を題材とた凡庸なストーリー展開には物足りなさも…
☆ ナレーターと百合のイメージはgoodも、モブキャラの演技はいまひとつ…
他のレビューでも「泣けた!」と「つまらない」で意見が分かれる本作。
アラフィフ父的には期待以上…とまではなりませんでしたが、十分楽しめる物語ではありました。
”文章力が稚拙”とか”人物描写の深堀がない”などの批評はあるものの、その逆を突く”わかりやすさ”が受け入れらたからこそ、シリーズ累計100万部の人気に繋がったのかもしれませんね。
読書初心者で”これなら私でも楽しめそう!”と直感的に感じた方は、一読してみる価値はあるとおもいます。
戦争を知るという意味では、読書に興味をもった小中学生にも手にしてほしい一冊!
百合と彰の淡い恋の結末に、アナタは何を思うでしょうか?
『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』| (スターツ出版文庫) 汐見夏衛
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最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
次回の記事もお楽しみに。 (^^♪