このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています

『嫌われる勇気』 著者 岸見一郎/古賀史健

こんにちは! アラフィフ父さん”toku-toku”です!

先日、久々に本屋さんに行った時に…平積されていた書籍。

タイトルを見た瞬間に…

「あ~これ自分が一番できないやつ~!」と手にした一冊

『嫌われる勇気』自己啓発の源流「アドラー」の教え

心理学の3大巨頭と知られる、フロイト・ユング・アドラー

夢分析で有名なフロイトとユング。名前くらいは当方も知ってましたが…

正直、アドラーさん…恥ずかしながら全然知りませんでした(^^;)

承認欲求されたい!愛されたい!周りの目が気になる!

と、50年間生きてきた当方には…目からウロコの教えが、

コチラの書籍で御教授いただけます。

本書はアドラー理論に納得のいかない青年と、

理論の教えを説く哲人との対話形式となっているので…

「心理学なんてお堅い話は苦手やわ~!」(>_<)

という当方でも、物語風で話が進行していくので読みやすかったですね。

① 書籍 紹介

『嫌われる勇気』自己啓発の源流「アドラー」の教え

(ダイアモンド社)

著者 岸見一郎/古賀史健

心理学の巨頭の一人「アルフレッド・アドラー」

物語は、アドラーの思想に異議を唱える青年が、

アドラー心理学を説く哲人のもとを訪れる所から始まる。

青年と哲人との5回(5夜)にわたる議論の末に、

青年が辿り着いた答えとは…

世界累計600万部以上の大ベストセラー本

アドラー心理学の教えとは…

② 著者 紹介

・岸見一郎 1956年 京都府生まれ (哲学者)

1989年からアドラー心理学を研究。

精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆や講演活動、 

また精神科医院で多くの若者のカウンセリングを行う。

日本アドラー心理学会認定カウンセラー顧問。

著書に『アドラー心理学入門』、『困った時のアドラー心理学』など多数。

・古賀史健 1973年 福岡県生まれ (ライター/編集者)

1998年に出版社勤務を経て、ライター/編集者として独立。

インタビュー集や構成・編集に携わった書籍は80冊以上。

著書に『20歳の自分に受けさせたい文章講義』

あとがきで古賀氏は20代の頃に出会った

岸見氏の著書『アドラー心理学入門』に影響を受け

2010年に岸見氏と初めて面会。そこから10年後…

岸見氏が語った「ソクラテスの思想はプラトンによって書き残された」

「私はアドラーにとってのプラトンになりたい」

その言葉を聞いた古賀氏は

「では僕は岸見先生にとってのプラトンになります」と

答えたことが本書の始まりとの事。

その後、古賀氏は岸見氏を何度も訪れ、

アドラー心理学の本質を聞き、「対話形式」として、

本書に落とし込みました。

③ 本書の概要は?

本書は青年と哲人との夜な夜な対話される、

5回(5夜)の議論で構成されており、

物語風に話は進んでいきます。

・第一夜 原因論と目的論(トラウマを否定)

フロイトの原因論→過去のトラウマが原因で今がある

アドラーの目的論→過去のトラウマを言い訳にして今の状況をつくっている

アドラーは「トラウマ」「怒り」「劣等感」などを、

道具(言い訳)にして、本当はコントロールできる物事でも、

コントロールできないと思い込んでいるだけと提唱。

※例(現在、引きこもりの彼の原因は、過去の幼い頃の両親の虐待などではなく、不安で「外に出たくない」という目的の為に”虐待”というトラウマを道具(言い訳)にしているだけ)

・第二夜 すべての悩みは対人関係(お前の顔を気にしているのはお前だけ)

アドラー心理学の根底の概念。

この世界から他者がいなくなれば、あらゆる悩みは解決する。

自分自身のみで完結する悩みなど存在しない。

全ての種類の悩み事は、必ず他者が介在している。

※例(背が低いことの劣等感”悩み”は自分が他者と比較して、自分自身が勝手に作り上げた思い込みに過ぎない)

・第三夜 課題の分離 (承認欲求の否定)

自分の課題“と”他者の課題“を分離する。

対人関係のトラブルは、他者に”自分の課題”に踏み込まれたり、

自分が”他者の課題”に踏み込むことによって生じる。

他者の期待(課題)に応えようとする承認欲求は必要ない

※例(家業を継いで欲しい親(他者)の期待(課題)に応える必要はない。それはあなた(自分)の人生(課題)ではないから)

承認欲求を得ようとする行為は

最終的には他者の人生を生きることとなってしまい…

自身の幸福には繋がらない。

・第四夜 共同体感覚(縦の関係、横の関係)

共同体感覚とは…

他者を敵ではなく、仲間だとみなし、

自分の居場所はここにあると実感すること。

仲間として協調しあうには、縦の関係ではなく、

横の関係を築くことが大事。

縦の関係

能力が上の者が下の者を見下すスタンス。

子供であっても”褒める”、”叱る”といった行為は取らない

褒めるのではなく感謝の意を示す(ありがとう)

叱るのではなく責任を取らせる(こぼしたら拭き取らせる)

横の関係

年齢、性別、経済的概念など関係なく「役割は違うが対等」なスタンス。

「同じではないけれど対等」という関係を築く。

・第五夜 今を真剣に生きる(線ではなく、点の連続)

第四夜の共同体感覚を持てるようなる、3つの必要キーワード

「自己受容」

自己肯定(60点の自分を100点にみせようとする)

ではなく、自己受容(60点のありのままの自分をみせる)

「他者信頼」

一切の条件を付けずに他者を信じる。

”自分の課題”として他者を信頼する。裏切るかどうかは”他者の課題”。

恐れていたら本当の信頼(仲間)を得られないのも事実。

「他者貢献」

承認欲求を得ることや自己犠牲ではなく…

自分自身の価値を実感する、”自分の課題”として他者に貢献する。

これらを踏まえた上で

薄らぼんやり見える過去や未来を追う、線のような生き方ではなく

”いま、ここ” を真剣に生きる、点の連続のような生き方をする。

「将来プロサッカー選手になろう」という生き方ではなく、

1試合、1練習、1蹴りに集中していたら、

「気が付いたらこんなところまで来ていた」と

気付かされる、刹那的生な生き方をしていく。

人生最大の嘘は ”いま、ここ” を生きないこと。

ありもしない過去や未来に囚われ続けることは、

自分の人生に大いなる嘘をついている。

④ アラフィフ父さん感想

嫌われる勇気…「自分にはできないな~」という思い込みからか、

いやいや哲人さんよと..

「言いたい事はわかりますけどね。でもそれ…できるかな~」なんて、

理論に反発する青年に、すっかり感情移入してしまって…

哲人の言っていることも、最初は素直には入ってこなかったです(^^;)

ですが、読み進めていくと突然…

フッと心の中に入ってきたのがコレ。

第三夜で議論された”課題の分離”でした。

”自分の課題”と”他者の課題”を分離する。

これだけ聞くと ”ちょっと何言ってるかわかんないっす” でしたが…

確かに自分がコントロールできることに

他者に介入されたらイラっとするし、

逆もまた然りだなと…。

一見、ドライな考えのような気もしますが…

”人助けしてはいけない”という事ではなく、

その時は”自分自身が助けたいから助ける”という

”自分の課題”にスタンスを変えないといけない。

決して”他者に認めてもらいたい”、”褒めてもらいたい”という

承認欲求を求めてはいけない。

第四夜の縦の関係と横の関係のくだりでも…

”これ自分の息子に縦の関係…バリバリやってるなー”と反省…(-_-)

感情論で考えれば、”褒めれば嬉しそうにするし…

叱らずに責任を取らせるなんて子供には荷が重いんじゃない?”

と思っていた当方でしたが…

しかし子供だろうが大人だろうが個人の考えはあるわけで…

幼い頃から一人の人間として対等に接する方が、

最終的にはお互いが幸福でいられるのかなと。

そして最後の「いま、ここを真剣に生きる」に核心を突かれました。

”もう50年生きてきたんだから、今更考え方なんて変わらないよ”と、

当方は、よく口癖で言ってしまうのですが… 

本書を読み終えて、アドラー先生に…

「そんなのは言い訳だよ。今この瞬間を精一杯生きてたら、

気付いたらその考え、変わってるよ」と、

諭された気分になりました。(T_T)

⑤ まとめ

・過去や未来は関係ない。ただ目的に向かって進めばいい。

・すべての悩みは対人関係。

他者を敵とみなすことや、自身の劣等感は思い込みに過ぎない。

他者はそれほどあなたを見ていない。

・承認欲求は求めるな。

自分の課題に集中。他者の課題(期待)は切り捨てる。

・対人関係のゴールは「共同体感覚」

「自己受容」、「他者信頼」、「他者貢献」

3つのキーワードで、他者を仲間だとみなし、

”適度な距離感”と、”同じではないが対等な関係”をつくり

自分の居場所があると感じること。

・”いま、ここ”

いま、この瞬間を刹那的に生きることで、点の連続を生きる。

”いま、ここ” が充実していればそれでいい。

人生における最大の嘘は ”いま、ここ” を生きないこと。

どうでしたでしょうかアドラー心理学?

賛否両論はもちろんあるでしょうが、現代社会を生きる考え方としては

アドラー理論は時代にマッチしているようにも感じました。

ちなみに余談ですが…

この対話形式は漫才を意識して書かれたそうです。

どうりで青年のツッコミが厳しいわけですね…(-_-)

興味が湧いた方は是非読んでいただきたい書籍です。

以上!! 記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!

アラフィフ父さん”toku-toku”でした!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA