今回紹介するAudible作品は第59回「谷崎潤一郎賞」受賞『水車小屋のネネ』です。
「人に親切にする」
「誰かと助け合う」…
そんな優しい世界観で、二人の姉妹とおしゃべりな鳥「ネネ」との出会いから四十年間を描く物語。
まるで連続テレビ小説のような展開で進む長編小説『水車小屋のネネ』を、Audibleで聴いた感想も含め、さっそく紹介していきます。
『水車小屋のネネ』|Audible(オーディブル)作品紹介
☆2024年本屋大賞第2位、
☆第59回「谷崎潤一郎賞」受賞、
☆「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト 第1位、他…
芥川賞作家の津村 記久子さんが、2023年に3月に発表された『水車小屋のネネ』は、数多くの賞を受賞した累計発行部数10万部を突破したベストセラー作品。
うつろいゆく40年間を背景に、行き場のない若い姉妹が辿り着いた先で出会った、水車小屋に住むヨウム(鳥)「ネネ」とのハートフルストーリーです。
読後は、心がじんわりと優しい気持ちにさせられる一冊でした。
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入会すれば今回紹介する『水車小屋のネネ』はもちろん、12万冊以上の作品が聴き放題の対象に。
人気声優や俳優たちの朗読への起用や、Audibleでしか聴けない書籍やポッドキャストなど、楽しめるコンテンツも豊富に取り揃えています。
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『水車小屋のネネ』|あらすじ・内容
母親と折り合いの悪い18歳の「理佐」は、再婚しようとしている母親の婚約者ともウマが合わず、二人を避けていた。
そんなおり、8歳の妹の「律」が母親の婚約者に不当な扱いをされていると知った理佐は、律を連れて家を出ることを決意する。
新天地で律と生活するため、とある夫婦が営む蕎麦屋で働くこととなる理佐は、水車小屋に飼われている喋る鳥「ネネ」と出会い、律とともに次第にネネと心を通わせるようになる。
姉妹とネネとの交流を通じ、変わりゆく四十年間を背景に、彼女たちの周りに起こる優しい人間ドラマを描く心温まる物語。
2021年から毎日新聞夕刊で連載されていた連続小説を書籍化した待望の本作品。
自分たちをないがしろにする母親から逃げるように見知らぬ町にたどり着いた姉妹が、見ず知らずの人達に優しく見守られながら大人へと成長していく物語です。
『水車小屋のネネ』|Audibleで聴いてみた感想と評価
結論から言うと、読書初心者には長編の『水車小屋のネネ』はAudible版がおすすめ。
理由は、おそらく書籍だと前半で読むのを挫折してしまうから…(T_T)
Audibleで聴き始めた僕ですが、理佐と母親の確執を描く序盤で退屈さを感じてしまっていたので、書籍での読破は無理だったと思います。
受動的な聴く読書だったからこそ、徐々に登場人物たちに感情移入でき、この長編小説を最後まで聴き終えることができました。
とはいえ、通常の再生速度で16時間を超える本作は、Audible初心者にもハードルが高いかもしれませんが…。(^^;) (※僕は1.7倍速で聴くのがデフォルトです。)
● 具体的に良かったと思う点は…
・長編小説はAudibleと相性がいい!
・40年の人生を垣間見る物語のラストに、心が優しくなれる!
・物語のアクセントとして登場する洋楽のセンスがシブい!
前述したように、読書慣れしていない僕みたいな人には「長編小説xAudible」は悪くない選択肢。
長い物語を読破できる自信のない人には、Audible版をオススメします。
姉妹の愛ある人生を描くストーリーを読み終えた後は、達成感と幸福感で胸を熱くさせられました。
個人的には、物語に出てくる60s~90sの洋楽のチョイスがツボでした。
プロコルハルムの「青い影」が渋すぎる!(^^♪
● イマイチだったかなと感じた点は…
・話に感情移入するのに時間がかかる…
・パートごとに違う人物の視点から描かれるので、話の切り替えが追いつかない…
・ナレーションの神崎さんの話し方が、ちょと単調に感じてしまった…
ゆったりとした展開のストーリーに、作品の世界観に入り込むまで時間がかかった印象。
また、パートごとに「理佐」視点で描かれたり、「律」や「他の登場人物」視点で描かれるので、Audibleだと、誰の視点で描かれているのか戸惑うのはマイナス点でした。
ナレーターの神崎さんは登場人物たちの個性をうまく引き出していましたが、単調な語り口に退屈さを感じさせられることも…(-_-;)
というわけで、アラフィフ父の5段階評価は以下となりました。
Audibleでも内容は理解できた? | |
ナレーションの魅力は? | |
エンターテイメント性は? | |
総合評価は? |
まとめ
今回はAudibleで聴ける『水車小屋のネネ』をご紹介しました。
長編小説をAudibleで楽しむのは、意外にも相性が良いと気づかされた本作。
・興味はあるけど、長編物語を楽しむ時間がない…
・読書は苦手。最後まで読破できる自信がない…
そんな方にAudibleで聴く『水車小屋のネネ』はおすすめの一冊です。
理佐と律とネネ。そして彼女たちを支える”愛ある登場人物たち”との四十年間の軌跡。
この優しい物語を聴き終えたあとの充実感を、ぜひあなたも体感してみてください。
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よろしければ、今回紹介した『水車小屋のネネ』を聴いた方はコメントから感想を聞かせてくれたら嬉しいです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
次回の記事もお楽しみに(^^♪