今回紹介するAudible作品は
『地雷グリコ』です。
刺激的なタイトルに魅せられ聴いてみた本書だったのですが…
再生時間の長さを忘れるほどめちゃめちゃ面白い作品でした。
女子高生「射守矢真兎(いもりや・まと)」が、誰もが知る昔ながらの遊びにアレンジを加えたゲーム勝負で学園内外の強敵たちと戦う頭脳バトル小説!
ななめ上をいく心理戦にアラフィフおっさんの頭ははたしてついていけるのか!?
さっそく紹介していきましょー!
(^^♪
『地雷グリコ』はAudibleで楽しめる作品だった!?
『地雷グリコ』はAudibleでも十分楽しめる作品でした。
理由は三つ…
・誰もが知る遊びにアレンジを加えた頭脳ゲームが秀逸!
・ゆるふわ女子高生が強敵相手に仕掛ける心理戦が痛快!
・五つの短編で紡ぐ学園物語は初心者にも聴きやすい!
子供の頃よくやったジャンケンで階段をあがる遊び「グリコ」。
「チヨコレート」「パイナツプル」と勝った手の文字数をすすめるあのゲームですね。
タイトルにもなっている第一話の『地雷グリコ』はこの遊びのアレンジ版。
単純なのに奥深いゲーム性が秀逸で、Audibleで聴いても全然楽しめます。
二話以降も「百人一首(坊主めくり)」や「だるまさんがころんだ」などの遊びをアレンジしたゲームで戦うのですが、どれも一風変わったルールのスキを突くような攻防戦に目(耳?)が離せません。
そして本作のもう一つの魅力である主人公キャラ「射守矢真兎」。
気だるげな女子高生の姿とは裏腹に、勝負事となると天才的な頭脳と戦略を駆使し、心理戦で相手を翻弄していく描写がとにかく痛快です。
五つの短編を連作で紡ぐ本作品はAudible初心者にもおすすめ。
通して聴くと再生時間約11時間30分の長編ですが、次々と現れる強敵らと射守矢ちゃんとの対決が気になって、つい先が聴きたくなってしまう中毒性があります。
『地雷グリコ』|作品紹介
推理作家の青崎 有吾氏が書き下ろし(株)KADOKAWAから2023年に刊行した本作。
四大ミステリーランキングの…
〇 「ミステリが読みたい!2025年版」国内篇
〇 「このミステリーがすごい!2025年版」国内篇
〇 「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門
〇 「2025本格ミステリ・ベスト10」国内ランキング
で1位を獲得。
「第24回本格ミステリ大賞【小説部門】」、「第37回山本周五郎賞」など8冠を受賞する快挙も成し遂げています。
推理小説家としても名をはせる青崎氏が描く頭脳バトル小説『地雷グリコ』は、ラストまで気が抜けない謎解きミステリー要素満載の一冊です。
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『地雷グリコ』|あらすじ・内容
都立頬白高等学校の文化祭”頬白祭”でカレー店を出すことになった一年四組の女子高生「鉱田(こうた)」。
においの強いカレーは屋内の提供は禁止されているため、屋上での出店を希望してるのだが、人気の場所である屋上は毎年その権利をめぐって熾烈な争いが繰り広げられていた。
権利を得るための闘いは”愚煙試合”とよばれ、毎回違うルールのゲームを予選から行う。
鉱田は中学時代からの同級生で、昔から勝負事にはめっぽう強い「射守矢」の力を借り決勝まで勝ちあがってきた。
決勝戦の相手は生徒会役員三年の「椚(くぬぎ)」。
二年連続で生徒会に勝利をもたらした彼は、ゲームの本質を素早く理解し、論理的な思考で勝ち続けてきた実力者だ。
決勝戦のゲーム名は「地雷グリコ」。
ジャンケンで勝った手に応じた段数を上る昔ながらの遊びに、”疑似地雷”を仕掛けるアレンジを加えたこのゲームは、独自ルールをいかに理解し相手の戦略をどう読み切るかがポイントになる。
理論武装の椚に、はたして射守矢は勝つことができるのか…?
このあとも意味深なネーミングのアレンジゲーム
☆「坊主衰弱」
☆「自由律ジャンケン」
☆「だるまさんがかぞえた」
☆「フォールーム・ポーカー」
での頭脳戦が繰り広げられます。
射守矢ちゃんと強敵との戦いの行方やいかに!
『地雷グリコ』|Audibleで聴いてみた感想と評価
『地雷グリコ』をAudibleで聴いてみた感想は、「小説でも頭脳バトルもの十分楽しめるやん!」でした。
この手の物語は映像ありきじゃないと楽しめないかな?と思っていましたが、アラフィフおっさんの頭脳でも十分楽しめましたね。
個性的なキャラクター達が一風変わったゲームで心理戦を繰り広げる姿を想像するだけで、ワクワクさせられるものがありました。
ギャンブル要素や駆け引きなどドロドロ展開がありながらも、女子高生の青春が描かれるアンバランスさも僕好みの作品。
「奥深いゲーム性x魅力的なキャラクター」…
これは漫画化決定だろうなと思っていたら、すでに出ておりました。
(^^;)
良かったと思う点は…?
・推理小説を思わせる伏線回収が秀逸!
推理作家である青崎氏が描く頭脳バトル小説。
いたるところに伏線が張られており、最後にすべてを回収して一撃を食らわせてくる展開はとにかく痛快!
推理小説好きでなくとも、これはハマります。
・射守矢ちゃんと戦う強敵たちのキャラ立ちがgood!
射守矢ちゃんを追い詰める強敵たちが、どれもキャラ立ちしてて魅力的です。
「地雷グリコ」の敵である理論派の椚をはじめ、イカサマ店長、俺様生徒会長など個性的な対戦相手が物語にアクセントをつけてくれています。
・ナレーションの乃依 実咲さんのキャラの演じ分けが絶妙!
乃依さんの女子高生三人の声の演じ分けに脱帽でした。
射守矢と鉱田、そして最後の強敵「雨季田(うきた)」の女子3人の声を見事に演じ分けており、Audibleならではの楽しみ方が出来ました。
男性キャラの演技も違和感なく、ハキハキとしたテンポの良い朗読も聴きやすかったです。
イマイチだったかなと感じた点は…?
・後半になるにつれゲーム性が複雑化…
前半はゲーム性も単純でAudibleでも問題なく聴けましたが…
後半になるにつれてゲーム性が複雑になり登場人物も増えたことで、アラフィフおっさんの頭ではついていけない場面も。
あとからPDF資料を見返すと、”なるほどな”と理解できるのですが、ながら作業で聴いていると話に置いてかれちゃうこともしばしばありました。
・視点がコロコロ変わるのに戸惑いも…
基本的に鉱田ちゃんと射守矢ちゃん視点で物語は進むのですが…
唐突に対戦相手視点となったり、説明するギャラリー視点となったりするので戸惑うことはありました。(とくに後半…)
とはいえ前述した乃依さんの演技力のカバーもあり、すぐに軌道修正はできましたね。
・この手の作品が好きな人には既視感も…
カ〇ジ、ライ〇ーゲームなど頭脳バトルものが好きな人には既視感も…
しかしながら推理作家である著者の”推察力や洞察力”を最後の伏線回収へと繋げていく手法は、他の作品以上かなとも感じました。
五段階評価は…?
というわけで、アラフィフ父の五段階評価はコチラ!
Audibleでも内容は理解できた? | |
ナレーションの魅力は? | |
エンターテイメント性は? | |
総合評価は? |
まとめ
今回はAudibleで聴ける頭脳バトル小説『地雷グリコ』をご紹介しました。
感想をまとめるとこんな感じ。
・推理作家が描く一風変わった頭脳バトル小説は超面白かった!
・昔ながらの遊びをアレンジした頭脳ゲームはどれも秀逸で奥深い!
・ゆるふわ女子高生「射守矢真兎」をはじめ強敵達のキャラも魅力的!
・連作小説の本作は短編でも楽しめるのでAudible初心者にもおすすめ!
・PDF解説や登場人物が増える後半は集中して聴くのがgood!
ギャンブル漫画好きのアラフィフおっさんにはドンピシャだった本作。
頭脳バトル系の物語をAudibleでも楽しめるか不安でしたが杞憂でしたね。
秀逸なゲーム性もさることながら、魅力的なキャラクターとストーリー構成は「4大ミステリーランキング制覇」も納得の一冊でした。
この作品を機に青崎氏の推理小説にも興味が湧いたアラフィフおっさん。
『地雷グリコ』の頭脳戦を一読したあなたも、青崎ワールドのとりこになってしまうこと請け合いです。
(^^♪)
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最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
次回の記事もお楽しみに。 (^^♪