今回紹介するAudible作品は『シャイロックの子供たち』です。
「半沢直樹シリーズ」「下町ロケット」など、数多くの代表作を世に送り出す池井戸 潤氏が、2006年に発表した銀行を舞台とする経済ミステリー小説の本作。
とある銀行での現金紛失を機に起こった銀行員の失踪事件の真相を探る中で、その裏に潜む真実にたどり着く物語です。
2023年には映画化もされた話題作はAudibleでも楽しめるのか?
さっそく紹介していきましょう!
『シャイロックの子供たち』|作品紹介
2011年に「下町ロケット」で第145回直木賞を受賞した池井戸 潤氏が描く、とある支店銀行での現金100万円の紛失をきっかけに起こるミステリー小説。
2006年に発行された本作は、2022年に井ノ原 快彦さん主演でドラマ化され、2023年には阿部 サダヲさん主演で映画化もされています。
現金100万円を紛失させた犯人は誰なのか? そしてその理由とは?
縦社会な銀行組織の中で繰り広げられる、多彩な登場人物達の駆け引きが見所な作品です。
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『シャイロックの子供たち』|あらすじ・内容
中小企業取引を主とする東京第一銀行長原支店。
副支店長の「古川」は業績が全てという昔気質の人間で、彼のパワハラは日常茶飯事となっている。
そんなある日、100万円の現金紛失事件が発覚する。
数時間の捜索の末、女子行員の「北川愛理」の財布から札帯が出てきたため、愛理は犯人として疑われてしまう。
身に覚えのない愛理は無実を主張するが、取り合ってもらえない。
このことに疑問をいだいた課長代理「西木」は、真犯人を探るべく行動を開始するが、ある日突然失踪してしまう。
現金紛失と西木の失踪…
はたして、この事件の裏に隠された驚愕の真実とは…?
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ちいさな銀行支店で起こる「現金紛失と失踪事件」。
いくつかの短編小説が交わりあい、パズルのピースがハマるように事件の真相へとすすむストーリー構成と、先の読めない複雑な展開にラストまで目が離せません。
ミステリーでありながら、事件に関わることとなる銀行員たちの葛藤を丁寧に描く人間群像劇にも要注目な作品です。
シャイロックとはシェークスピア「ベニスの商人」に登場する金貸し。
借金返済できない人の生肉を剝ごうしたヤベエ人です。
((+_+))
『シャイロックの子供たち』|Audibleで聴いてみた感想と評価
池井戸 潤氏の「原点にして最高峰」とうたわれる『シャイロックの子供たち』。
近年のヒット作と比較すると粗削り感はあるものの、複雑にからみあう人間模様と、最後まで分からないストーリー展開は他に見劣りしないほど素晴らしい作品でした。
しかしながら僕の個人的な感想を言わせていただくと、Audible初心者には少しハードルが高いかなという印象。
複雑なストーリ展開、登場人物の多さ、バラバラな時系列…と、Audibleに慣れてきた僕でもさえも話が整理できない事態におちいることも…。(T_T)
というわけで、僕のおすすめは”映画版をみてからAudibleで聴く”です。
原作から改変されてはいるものの、初見が映画版のほうが登場人物もイメージしやすく、おおまかな展開も理解でき、さらには小説版とのラストの違いも楽しめます。
● 具体的に良かったと思う点は…?
・オムニバス形式なので短編小説のように読み進められる!
・ベストセラー作家となった池井戸氏の原点を感じる!
・水橋さんの一張一弛のナレーションがgood!
いくつかの短編小説を紡いで真相へと迫る本作は区切りよく読み進められ、一つ一つの話も魅力的で、約10時間の朗読時間もそれほど長いと感じさせられませんでした。
池井戸氏が「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」と明言しており、以降のヒット作品の原点に触れられる作品です。
アニメ「秒速5センチメートル」で主人公の声を演じた水橋 研二さんの、”淡々した朗読のなかでみせる、激しいセリフまわし”のナレーションは、話の世界観にぐいぐい引き込ませてくれます。
「秒速5センチメートル」
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● イマイチだったかなと感じた点は…?
・話の展開が複雑すぎてAudible初心者にはハードル高め?
・半沢シリーズのような勧善懲悪を求める人には不向きかも?
・改変された映画版との違いに戸惑うかも?
僕の読解力の無さもありますが、話の展開が複雑で登場人物も多く、初心者がAudibleで聴くにはハードル高めな作品かなと感じました。
また、池井戸氏のヒット作「半沢シリーズ」のように、ラストがスカッとするようなストーリー展開が好みの方には合わない作品かもしれません。
改変された映画版が初見だと、小説版とのギャップに戸惑いを感じるかも…(^^;)
というわけで、アラフィフ父の5段階評価は以下としました。
Audibleでも内容は理解できた? | |
ナレーションの魅力は? | |
エンターテイメント性は? | |
総合評価は? |
まとめ
今回は「Audible」で聴ける銀行ミステリー小説『シャイロックの子供たち』をご紹介しました。
銀行組織のリアルな舞台裏をバックグラウンドに、複雑に絡み合う人間模様とミステリーを描いた本作。
Audible初心者には少々ハードル高めですが、ワンランク上のミステリー小説にトライしてみたいAudible中級者の方にはオススメできる一冊です。
”私には難しそう…”と感じた方には、改変された映画版がおすすめ!
映画版で人物イメージとストーリー構成をつかんだら、Audible版で登場人物の細かな心理描写と、改変された箇所を楽しんでみるのも面白いと思いますよ。(^^♪
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今回紹介した『シャイロックの子供たち』を聴いた方はコメントから感想を聞かせてくれたら嬉しいです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
次回の記事もお楽しみに(^^♪