今回は「読書初心者のアラフィフ父が選ぶ【Audible】で聴けるオススメの芥川賞作品5選!」というテーマでお送りしていきます。
”文学作品は敷居が高い…。”
と、毛嫌いしていたアラフィフ父。(-_-;)
しかしながら、以前に取り上げた『コンビニ人間』にハマった僕は、”中・短編の純文学から選考される芥川賞作品は再生時間も短く、ひょっとしてAudible向きなのでは?”と気づいてしまいました。
というわけで今回は、”これならAudible初心者でも楽しめそう!”というアラフィフ父オススメの芥川賞作品5選を紹介していきますよ。
それではいってみましょー!
【Audible】で聴けるアラフィフ父オススメの芥川賞受賞作5選!

アラフィフ父がオススメする【Audible】で聴ける芥川賞受賞作5選はコチラ!
☆『火花』
<著>又吉 直樹 <朗読>堤 真一
☆『推し、燃ゆ』
<著>宇佐見 りん <朗読> 玉城 ティナ
☆『スクラップ・アンド・ビルド』
<著>羽田 圭介 <朗読>浦井 健治
☆『ブラックボックス』
<著>砂川 文次 <朗読>向山 太規
☆『おいしいごはんが食べられますように』
<著>高瀬 隼子 <朗読> 椎名 ライカ
アラフィフおっさん目線ではありますが、読書初心者にも共感できそうなストーリー性と、興味を持ってもらえそうなテーマ背景の作品を選んでみました。
芥川賞作品を”面白い”などというと、各方面から批判を浴びそうですが…
僕が読んで素直に”面白い”と感じた書籍が、みなさんの純文学作品に触れるきっかけになってもらえたら幸いです。
(^^♪
読書初心者に芥川賞作品をAudibleで聴くことをススメる理由

読書初心者に芥川賞作品をAudibleで聴くのをおススメする理由は以下3点。
1.プロのナレーションによる聴く読書は物語の世界観に感情移入しやすい!
プロのナレーションを起用した聴く読書なら初心者にも感情移入しやすいです。
純文学作品をAudibleで聴く魅力は何といってもナレーション。
俳優さんや声優さんの巧みな演技力を生かした朗読は、否が応でも作品の世界観に没頭させてくれます。
”声”という感情が乗ることで主人公像もイメージしやすく、ラストまで聴くモチベーションを上げてくれるでしょう。
2.受動的な聴く読書なら難解に感じる表現や文章でも完読できる!
能動的な目で見る読書で感じる、難解な表現や文章での眠気効果…
アラフィフ父も典型的なこのパターンで読むのを挫折してました。
(-_-;)
しかしながらAudibleを利用した受動的な聴く読書なら、とりあえず完読することは可能。
小難しい表現や細かな描写はさておき、まずはストーリーを追ってみて後からあれこれ考察してみるのもよいでしょう。
気に入った作品は何度も聴き返すうちに、最初に聴いた時とはまた違った感覚を味わえるとおもいます。
3.中・短編の芥川賞作品は再生時間的に聴きやすい!
中・短編の純文学小説から選考される芥川賞。
ほとんどの作品が3~4時間の再生時間なので、スキマ時間などを利用すればあっさりと完読できてしまいます。
10時間越えの長編小説だと聴く前から躊躇してしまいますが、これくらいの再生時間なら読書初心者でも聴いてみようかなという気にさせてくれます。
アラフィフ父のように再生速度1.5倍がデフォルトなら、2時間強で聴けちゃう作品もありますね。
芥川賞の概要

芥川賞とは?
日本の文学界で最も権威ある賞のひとつである芥川賞とは?
とてもわかりやすく解説されているコチラを引用させていただきました。
※ 出典画像 © 一般社団法人 日本速読解力協会
遠い記憶に教科書で読んだ 芥川 作品…。
「羅生門」「蜘蛛の糸」ぐらいしか記憶にありませんが、幼心に”なんか怖い…”といった印象しかありませんでしたね。
そういえば、これらの作品も短編でサクッと読めたのを思い出しました。
映画化され話題となった芥川賞作品
話題となった受賞作をピックアップ。
残念ながらAudible配信はされていませんが、映画化もされた3作品です。
☆『蛇にピアス』
<著> 金原 ひとみ
第130回(2003年下半期)受賞作品で、金原氏のデビュー作。
2008年には吉高 由里子さん主演で映画公開されています。
デビュー直後の吉高さんの体当たり演技とグロテスクな描写で話題をよびました。
存在意義をテーマに、独占欲・嫉妬心が渦巻く複雑な人間関係を描く人間ドラマです。
☆『苦役列車』
<著> 西村 賢太
第144回(2010年下半期)受賞作品。2017年に森山 未來さん主演で映画化されています。
不条理な人生を送る孤独な青年が、絶望と挫折の中で強く生きる力を描く物語。
著者の西村氏が受賞の際に言った言葉が「風俗に行こうと思っていた」というのは、有名な話です。
☆『限りなく透明に近いブルー』
<著> 村上 龍
第75回(1976年上半期)受賞作品。1979年には著者の 村上氏自身が監督を務め映画化されています。
アラフィフ父が青年期に唯一読んだ文学作品で、村上氏のデビュー作。
当初の題名は「クリ〇〇スにバターを」(〇〇はご想像を…)という卑猥なタイトルだったとのこと…。
1970年代の米軍基地でドラッグ・セックス・暴力に明け暮れ、やがて荒廃していく若者達の姿を客観的に見続ける主人公リュウの喪失感を描きます。
Amazonのオーディオブック【Audible】とは?

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アラフィフ父オススメの芥川賞作品5選!

『火花』|<著>又吉 直樹 <朗読>堤 真一
<著>又吉 直樹 <朗読>堤 真一
第153回(2015年上半期)受賞作品。
著者はお笑いコンビ「ピース」のボケ担当の又吉 直樹氏です。
読書家として知られ太宰 治に影響を受けた彼が、文学作家デビュー作として発表した本書は280万部を超える大ベストセラー小説となりました。
営業先の熱海の花火大会で出会った先輩芸人「神谷」の破天荒な漫才や生き様に魅せられた、売れない若手芸人の「徳永」。
二人の交流を通じ”笑いとは?人間とは?”を考えさせられる人間ドラマです。
我々にもなじみある「お笑い・漫才」を背景に描く本作。
エンタメ感もあり文学作品へのハードルを下げてくれる本書は、俳優の堤 真一さんの迫力ある関西弁のナレーションもあいまって、序盤からトップギアで感情移入させられてしまいました。
Audibleならではの花火や観客の効果音による”音のスパイス”もgood。
読書初心者をいい感じに世界観へと没頭させてくれる手助けをしてくれます。
『推し、燃ゆ』|<著>宇佐見 りん <朗読> 玉城 ティナ
<著>宇佐見 りん <朗読> 玉城 ティナ
第164回(2020年下半期)受賞作品。
著者は史上3番目の若さでの受賞となった宇佐美 りん氏。
デビュー作「かか」では第33回三島由紀夫賞を最年少で受賞されている実力派です。
推し活するアイドルが暴力事件を起こし炎上するも、それでも彼を応援し続ける女子高生「あかり」の心情をリアルに描く物語。
「推し」という文化をテーマに、一方的な愛情や同化を続けるあかりの”揺れ動く姿を描く圧倒的な文章力”は、Audibleでも十分堪能できる作品です。
玉城 ティナさんの朗読もイメージ通り。
淡々とした口調の中にもあかりの揺るぎない推しへの愛情が、言葉の表現ひとつひとつから伝わってきました。
『スクラップ・アンド・ビルド』|<著>羽田 圭介 <朗読>浦井 健治
<著>羽田 圭介 <朗読>浦井 健治
第153回(2015年上半期)受賞作品。
前述した『火花』と同時受賞したことで話題となった本作。
著者の羽田 圭介氏はこの受賞後、そのキャラクターが人気となりテレビ番組に多数出演しており、御存知の方も多いでしょう。
”早く死にたい”と繰り返す87歳の祖父を介護する無職の青年「健斗」が、その死生観と向き合うことで人生観を変えていこうとするストーリー。
介護問題という重いテーマを扱いながらも、祖父と健斗のやりとりが悲壮感を超え”時にコミカルに、時にシニカルに感じる”のが面白く、気づけば物語に引き込まれてしまいます。
文章表現もわかりやすく、喪失と希望が入り混じるラストも僕好みの一冊。
祖父に対する健斗の”ちょっと異常かも?”とおもえる心情を考察しながら聴くと、これからの老人問題についても考えを巡らせてしまう作品でした。
『ブラックボックス』|<著>砂川 文次 <朗読>向山 太規
<著>砂川 文次 <朗読>向山 太規
第166回(2021年下半期)受賞作。
著者は元陸上自衛官という異色の経歴を持つ砂川 文次氏。
2016年のデビュー作「市街戦」で第121回文學界新人賞を受賞しています。
将来の不安や暴力衝動に苦悩しながら、自転車メッセンジャーとして非正規で働く主人公「サクマ」が、願望と現実のはざまで葛藤する姿を描くヒューマンドラマです。
前半のメッセンジャーを背景としたストーリーから一転、後半はまったく違う状況で話が進行するので、Audibleで聴くとちょっと戸惑いを感じる本作。
しかしながら、一貫してサクマの刹那的な生き様に焦点を当てる物語は、今の閉塞感を感じる時代に生きる僕たちにも何かしら共感させられるものがあるでしょう。
自滅的にもみえるサクマは、はたしてどこへ向かうのか…
そのラストは読み手(聴き手)によって、いろいろと考察させてくれる一冊です。
『おいしいごはんが食べられますように』|<著>高瀬 隼子 <朗読> 椎名 ライカ
<著>高瀬 隼子 <朗読> 椎名 ライカ
第167回(2022年上半期)受賞作。
著者はデビュー作「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞受賞歴のある高瀬 隼子氏です。
職場でもそつなく立ち回る「二谷」。
いつも誰かに守られる存在の「芦川」。
生真面目で頑張り屋の「押尾」。
”食べること”を通じながら、3人が織りなす恋愛を絡めた複雑な人間関係を描きます。
ポップなタイトルに惹かれ再生ボタンを押すも…やはり生々しい人間関係が描かれる本作に文学作品の怖さを知りました。
(-_-;)
モヤモヤした気持ちが次々と湧いてくるのに聴くのを止められなくなる物語は、会社員として働いている方なら間違いなく共感させられるとおもいます。
登場人物3人全員に嫌悪感を持つも、この3人の感覚すべてが自分にも当てはまるかも?
読後はそんな不思議な気持ちにさせられる一冊でした。
まとめ

というわけで今回は「読書初心者のアラフィフ父が選ぶ【Audible】で聴けるオススメの芥川賞作品5選!」というテーマで記事をお送りしました。
アラフィフ父が紹介した芥川賞作品はコチラ。
☆『火花』
<著>又吉 直樹 <朗読>堤 真一
☆『推し、燃ゆ』
<著>宇佐見 りん <朗読> 玉城 ティナ
☆『スクラップ・アンド・ビルド』
<著>羽田 圭介 <朗読>浦井 健治
☆『ブラックボックス』
<著>砂川 文次 <朗読>向山 太規
☆『おいしいごはんが食べられますように』
<著>高瀬 隼子 <朗読> 椎名 ライカ
純文学に抵抗があったアラフィフ父…
しかしながらAudibleを活用し、この3週間ほどの短期間で10冊ほどの芥川賞作品を読破することができました。
書籍だったら、間違いなく1冊読み切るのも精一杯だったでしょう。
今回これらの文学作品に触れて面白いなと感じたのは、聴いているうちに登場人物に感情移入し、気づけば自分以外の何者かになれること。
他者になりきりながらも、根っこの自分と照らし合わせ”ココは共感できるけど、ココは理解できないかも…”と考察していると、自己中心的思想から解放され、他人の気持ちを考えさせられるようになります。
広い視点で物事をみせてくれるこれら書籍には、今の時代を生きるヒントがあるようにも感じましたね。
今回はそんなふうに感情移入できそうな作品を選んでみたので、読書初心者の方の参考になれば幸いです。
”純文学を読むのに憧れはあるけどハードル高そう…”
そんな僕みたいな人は、新しい世界を広げる自己投資として【Audible】はコスパ・タイパ的にも悪くない選択肢。
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最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
次回の記事もお楽しみに。 (^^♪