今回紹介する【Audible】作品は
『アンパンマンの遺書』です。
<著>やなせ たかし
岩波書店
僕の息子も夢中だった「アンパンマン」。
誰もが知る乳幼児のヒーローですが、僕も含めてその作者については”おじいちゃんが描いている…?”ということぐらいしか認識がないのではないでしょうか?
(^^;)
その”遅咲きのおじいちゃん作家”であるやなせ たかし氏の自叙伝を、「ばいきんまん」役の声優・中尾 隆聖さんが朗読を務めた本作。
NHKの朝ドラでも話題となる、やなせ氏の人生哲学にアラフィフ父は何を思ったのか!?
さっそく紹介していきましょー!
『アンパンマンの遺書』は【Audible】でも楽しめる作品だった!?

結論から言えば『アンパンマンの遺書』はAudibleの方が楽しめる作品だと感じました。
理由は以下。
1.中尾 隆聖さんのナレーションがハマる!
「ばいきんまん」をはじめ、その独特な声で多くのアニメキャラを演じる声優の中尾さん。
感情豊かなナレーションは、やなせ氏のユーモアあふれるキャラクターとリンクし、時折本人が喋っているのでは?と錯覚するほど。
”聴く読書”でしか味わえない飄々とした語りは文字以上の感情が伝わり、世界観へといざなってくれます。
2.読書初心者にはAudibleの方が完読しやすい!
著者自ら生い立ちから晩年のアンパンマンの成功までを綴る本書。
軽妙な文章力で面白おかしく描きますが、時には脱線して退屈さを感じる場面も…。
そんな時でも受動的なAudibleなら、読書初心者をラストまで完読させてくれます。
魅力あふれるナレーションの手伝いもあり、約8時間(標準再生)の再生時間もそれほど長く感じません。
3.やなせ氏の「好き」を続ける人生に勇気をもらえる!
謙虚さや自信の無さから漫画家としてなかなか芽が出ないながらも、晩年に名作「アンパンマン」を生み出したやなせ氏。
「好き」をやり続けることで遅咲きながらも結果を手に入れた人生は、我々アラフィフ世代にも勇気を与えてくれる作品です。
ボリューム感ある70年以上の歴史を語る内容は、スキマ時間を活用できるAudibleで聴くのがオススメです。
『アンパンマンの遺書』|作品紹介

1995年2月に岩波書店より発刊された本書。
やなせ氏が75歳時点での自身の人生を書き下ろした自叙伝です。
幼少から戦時中の青年期を経て、イラストレーター・漫画家として長い無名時代を過ごしながらも、晩年に大ヒット作「アンパンマン」を誕生させるまでの道のりを描きます。
明るくユーモラスにな世界観で進行するも、生きることへの葛藤・先立たれた妻への愛情などを赤裸々に綴る本書は、94歳で永眠したやなせ氏の人間性に触れられる一冊です。
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『アンパンマンの遺書』|【Audible】で聴いてみた感想と評価

『アンパンマンの遺書』をAudibleで聴いてみた感想は…
「やなせ氏の順風満帆とはいかなくも、「好き」を続けた人生に憧れた!」
でした。
遅咲きとはいえ、やなせ氏も天才肌。
”自分の「好き」ができるなら、他のことはそれほど気にならない…”といった尖った側の人間なのでしょう。
本が売れなかったり、人気漫画家を羨んだりしつつも、それはそれとしてマイペースで自分にできる「好き」をやり続けた先に、晩年の「アンパンマン」のヒットがありました。
”正義とは献身と愛”という思想にもとに生み出されたヒーローは、発表した当初は子供受けしないだろうと予想していたやなせ氏…。
自分には向かないと考えていた児童書への挑戦が、後に大きな花を咲かせるという、何が起こるかわからない人生の面白さを考えさせられる一冊でもありました。
良かったと思う点は…?

やなせ氏の人生哲学に共感した!
「本当の正義はカッコイイもんじゃない」
戦争で飢えや苦しみを経験したやなせ氏が”正義の概念”について語るエピソードは、今の時代を生きる僕にも共感させられるものがありました。
自分を貫き、60歳を過ぎてこの人生哲学を体現化したアンパンマンが子供たちに受け入れられていく描写が感慨深いです。
やなせ氏のポジティブ感ある文章力がgood!
母との別れ、死に目に会えなかった育ての父、戦争で失った弟、売れないことへの苦悩、そして妻との死別…
決して順風満帆とは言えない人生を綴る自伝ですが、やなせ氏独特の飄々とした文章の言い回しがそうした悲壮感を感じさせません。
そこに中尾さんの軽快なナレーションが加わることで、聴いているうちにポジティブな気持ちにさせられてしまう不思議な作品です。
イマイチだったかなと感じた点は…?

時代性に共感しづらい…
戦中から平成までを書き綴る本書は、時代性を共感しづらい部分が多いです。
やなせ氏に関係する著名な方とのエピソードは、昭和40年代生まれの僕ですら知らない方ばかりだったので、ちょっとばかり退屈を感じてしまいました。
しかしながら、昭和初期の雰囲気が伝わる場面などは興味深いところもありましたね。
エンタメ感に物足りなさも…
ノンフィクションなので、エンターテーメントを期待して読む(聴く)と物足りなさを感じてしまうかもしれません。
波乱万丈…とまではいかない人生は、ある意味平凡な出会いと別れを繰り返した生涯ともいえるでしょう。
ですが、そんな中にあった著者の思いを吐露する自叙伝は「やなせたかし」という人物を知るという意味では興味深い一冊です。
アラフィフ父の五段階評価は?

というわけで、アラフィフ父の五段階評価はコチラ!
Audibleでも内容は理解できた? | |
ナレーションの魅力は? | |
エンターテイメント性は? | |
総合評価は? |
まとめ

今回は【Audible】で聴ける自伝
『アンパンマンの遺書』
をご紹介しました。
記事をまとめると…
☆ やなせ氏の自叙伝にばいきんまん役の中尾さんのナレーションがハマる!
–
☆ 読書初心者は「アンパンマンの遺書」をAudibleで聴くのがオススメ!
–
☆ やなせ氏の人生哲学とポジティブ思考に共感する!
–
☆ 時代感のギャップはあるも、やなせ氏の人間性に興味をもった人には手にしてほしい!
アンパンマンの作者の自伝に、敵役ばいきんまんの声優がナレーションを務めているという興味本位で聴き始めた本書。
やなせ氏のユーモアあふれる人間性を伝えるような中尾さんの朗読は、読み進めるたびにシンクロしていき世界観に没頭させてくれましたね。
苦悩や嫉妬がありながらも、地道に歩んだ先におとづれたヒーロー「アンパンマン」。
最後まで自分の「好き」をあきらめなかった著者の生き様は、アラフィフおっさんの心に”まだまだ人生これからですよ”とハッパをかけてくれた一冊でございました。

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最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
次回の記事もお楽しみに。 (^^♪